用語集

仏教の言葉と言うのは、難しいです。解らないものを集めて、簡単な意味を並べておきます。

【須弥山-しゅみせん-】
仏教において、宇宙の中心に位置するとされている巨大な山のこと。その頂上に、刀利天(刀にりっしんべんがつきます。)
【托鉢-たくはつ-】
修行僧が、鉢をもって、食べ物を乞うこと、乞食、捧鉢、持鉢という。
【真言-しんごん-】
密教における呪文のこと。長句のばあい、陀羅尼という。(例)釈迦如来-ノウマクサンマンダ ボダナンバク-
【ブッダ】
悟りを開いた人という意味であって個人名ではない。
【仏教-ぶっきょう-】
仏陀の説いたおしえ、あるいは仏陀になるための方法論。成仏陀教のことなお葬送儀礼に関しては一切含まれていない。
【釈迦-しゃか-】
古代インドに存在した、シャーキャ族という固有部族の名前。仏陀がこの部族出身だったため釈迦=仏陀として使われるようになった。
【原始仏教】
ゴータマ・ブッダが存命中の仏陀を中心とした修行者集団のこと。あるいはその教説や修行自体をあらわす言葉。時期によって、初期仏教・部派仏教とよばれることもあり。
【部派仏教】
仏陀から伝えられた言行をまとめて、それをもとに運営された出家者を中心とする仏教修行教団。よく言えば仏陀の教えに忠実。悪く言えば、あまりにも仏陀の直接の言行に固執するあまりに本質から外れた枝葉末節を尊ぶ傾向があった。このことから、大乗仏教側では、この系列の仏教を”小乗”といった蔑称でよんでいた。
【大乗仏教】
仏滅後、部派仏教教団は、だんだんと形骸化していって、在家信者にたいして保守・閉鎖的な上座部と革新的な大衆部とに分かれた(根本分裂)。在家信者と大衆部が接触するようになって、学者や一部の天才的な人物によって必ずしも仏陀の言行をまもるというのに固執せず、新しい経典を想像するようになった。数々ある崇拝主義がひとつになって、誕生したといわれる。
【大乗】
だいじょうとよむ。大きな乗り物とか優れた乗り物といういみ。語源はマハーヤーナ音訳は摩訶えん(行の間にさんずい)
【小乗】
小さな乗り物、小聞乗 さげすみの念があるそうだ。観世音菩薩が説法をする三蔵に対して「小乗は唱えられるが大乗はどうかな?」と問うたことがある。
【戒】
語源はシーラ。習性、反復して学習、習練するという意味。慎み、戒め、道徳。自分のためのルール。帰依したものが守り通さないといけない基本的な修道法。