TOP > ノベル > Long Story > BL > 花・華・ハナ > 3話
「大きくなったわぁ」
玄関先に現れた母親はのんきな言葉を最初に発した。長い髪をふわふわさせてしっかりと化粧をし、小ぎれいな姿にすこし構えてしまう。親父よりも若くみえる。そう歳の差はないはずだし、親父が貧乏だとか貧相というわけじゃない。もとより地味で大人しい親父だというのもあるのだが今の母親と比べると唸るしかない。
「あがれば」
しげしげ眺められていたのに、なんともいない恥ずかしさを感じて声をかけただけで居間にひっこむ。お茶とかいれたほうがいいのだろうかと電気ポットのお湯残量を確認して適当にお茶をいれた。振り向くとあがってきた母親がちゃぶ台にしっかり座っている。
「変わらないわね」
部屋をみまわしながらしみじみ言葉を発したのがなぜか苛立った。家には住んでいたのだし、室内はそんなに変わっていないのも事実なのだ。だが、一緒にいた記憶のない人間が当然のように語ると違和感がする。
「お茶」
「ありがとう。……淹れられるのねえ」
そんなの当然だろ。という言葉を飲み込む。もどかしくて自分も淹れてきたお茶を飲む。思いの外熱くてのけぞった。
「なに」
ぞんざいなもの言いに母親はすこしだけ眉根を寄せる。話す内容だって楽しく話すようなものでもないから、いいじゃないかと半ば投げやりだ。母親もどことなく話しかけづらいのか、目を巡らせて様子を窺っていた。
「お父……さんは?」
「ん。外にでていった」
「そう……」
複雑な気分になる。母親に気を使って退出している親父に甘えるようなもの言いが気に食わなかった。お茶は飲んでしまってもうないが、すぐさま汲みに動くのもよくない気がして、気詰まりがする。
「で?」
促すように言葉を出すと、母親は驚いたように肩を揺らして顔を向けた。オレと同じようにどことなく気詰まりを感じているのか、予想以上に自分の態度が悪いことに驚いているのか、すこし意外そうな顔をして目を伏せた。
「突然の話で驚いたと思うんだけどね。やっぱ大事なことだから」
驚いたのは確かだが、親父の赴任に関して母親は関係がない。それはオレと親父の問題じゃないのかなぜそこに十数年あってもいなかった母親が首をつっこんできたのかオレにはわからない。
「……オレ、どっちにするかとか決めてないよ」
なんて情けない答えだろう。決めているならいくらでも追い出せるのに、なんの決断もできていない。歯がゆくて仕方がない。
「……お父さんはなんかいってるの?」
「別に、どうするか決めろっていわれただけだよ」
ぎょっとするほどの悲壮感をこめた顔で母親はため息をついた。泣いている顔にみえた。
「あの人はまだそうなの」
「なに」
「いつもそう、大事なことなのに独りじゃなにも決められなくて」
呆れたような言葉に、気持ちがささくれていく。勝手なもの言いの母親は悲壮な表情を変えぬまま邂逅するように遠くをみつめる。オレはそれを無言で眺めていた。
「あなた……まだ、学生じゃないの」
「なに、学生は決めちゃいけないっての?」
「だって、残るとしたら、あなた独りなのよ。食事とか、なんだとか。いろいろあるのよ。どうするの」
ひと通りの生活はそれなりにできるのだが、勝手な想像でなにをいっているのだろう。どうするのもなにもない。普段と変わらずに生活するだけだ。ゴミ出し、洗濯、掃除、決めた日時にいつもやっている。
「ねえ、翔平。うちに来ない? 寂しいとかないわよ。……うちの人も、いいっていってくれてるの。だから……」
「あのさ、さっきもいってだろ。決めてないんだって、父さんについていくかもしれないのに」
「いくことを選ぶの? 外国なのよ? なんとかなるってレベルじゃないでしょう。学生で、言葉もままならないなんて危ないわよ」
母親は口を挟むごとにそれに対する答えを羅列していく。オレのほうはその怒濤の勢いに圧されて、頭の中には羅列だけが入っていくだけだった。勝手な解釈で考えているように思えてならない。確かに英語も危ういけど、そんな否定ばかりの中に、オレの意見は反映されるのだろうか。十数年もあっていなかったのに。寂しかったころには顔などあわせることすらしなかったのにいまさらそんな風にお節介をされても嬉しくはない。
「もういいよ。オレ、たとえ残ることを選んでも母さんのところには行くつもりないし」
「……なんで」
「なんでもなにもないだろ? 十数年会いにも来なかったくせに」
愕然とした母親に、詰めよるように身体を起こす。ぎょっとしたようにたじろいだ姿をみても怒りがこみ上げるだけだった。
「いっとくけど、毎日、食事を作ってんのはオレだし! 掃除も洗濯もしない親父の代わりにやってるの。いまさら、寂しいだなんて感じたことなんかないんだよ!」
身じろぎしない母親にじっくり日々のことを語ってやる。あまり結衣おばさんに手間をかけないように、最低限の家のことは自分がやっている。
「いまさら、家族になろうなんて虫が良すぎだろ。オレは母さんを家族だなんて思ってない!!」
黙りこくった母親をみていていたたまれなくなった。なにしにきたのだろうかこの人。母親なんて言葉が似合わないほどの服やら化粧やらが、自分と母親の距離を感じた。無言で立ちあがる。動かない。銅像のような無表情でこちらをみる母親を尻目に、家を出た。
ふてくされたまま、家から出てどこへともなく歩いていた。行く当てはあまり考えてない。活気ある商店街は自分のテンションとはかけ離れた陽気さで、居づらい感じがして仕方がない。どこか店に入ろうかとも考えたが、財布を持ってきていないことに気づいてため息がでた。ケータイも持っていないので友だちのツテも頼れない。もう一息ため息をついて行く先を模索したところに、花屋がみえた。
「あ」
気づいたとたん、駆け込んだ。
「いらっしゃいませー……お?」
客向きの挨拶を途切れさせて鼻眼鏡が顔を上げる。その脇を無言ですり抜けて居間にあがり込んだ。
「いちおう、店なんだから」
あがり込んだ先のちゃぶ台に突っ伏してそっぽを向いていると小言を食う。追い打ちの一言を続けていわれると思ったが鼻眼鏡はそれ以上声をかけてこなかった。声がしなくなってから、そちらのほうに顔を向ける。鼻眼鏡は店先に戻ったようで見当たらなかった。いまさらながら恥ずかしくなって再びまた首を動かす。なんでここにきているのだろう。もっとほかに行くところはあった気がする。
もう一度ため息をついて顔を上げた。完全にはあげきらず顎をちゃぶ台の上にのっけて手を伸ばす。
「なにかあったの?」
唐突に後ろから覗くき込まれてたじろいだ。身を引いたものだから、鼻眼鏡の足に背中があたり寄りかかるような格好になってしまった。慌てて身を起こすが、鼻眼鏡は気にすることなく、いつの間にか手に持っていたコップを零さないように、ちゃぶ台の上に置いて間近に座った。
「……店は?」
「シャッター半分閉めてきたから、お客は来ないよ」
そこまで気を遣わせるほど態度がおかしかったのだろうかと、すこし恥じ入る。まったくの他人でそれも知り合って間もないような鼻眼鏡に店の営業を止めるほど気を遣わせてしまった。けれど、その心遣いが嬉しい。とりあえず、ここにいてもいいということなのだろう。
「ごめん」
「いいよ。んで、どうしたのさ」
ちゃぶ台においていたコップを促すように再度差し出してきて、オレはそれを素直に受け取った。なぜか注いであるのは炭酸のジュースだった。こういう場合お茶じゃないのかと個人的に思いながらも一口飲んで口の中で炭酸がはじける。静かにそれをもう二口含んだ。あいかわらず、目の前の鼻眼鏡は間抜けな眼鏡をかけたままだ。でも感じる空気はどこか優しくて、真剣で、それがちぐはぐした印象を感じさせてちょっとおかしかった。
「……あ、そか」
鼻眼鏡にはそういえばオレが悩んでいたことを話していたことを思いだし肩から力を抜く。鼻眼鏡のほうは首を傾げていた。話題がどこかわからないのだろう。
「いやさ。このあいだいった。親父が海外に行くって、あれでさ。母さんが家にきたんだよ」
ようやく分かったのか、言葉途中で納得げに声があがる。うなずいている。
「勝手にオレを想像して、適当なこといって家族になろうだなんて」
鼻眼鏡は黙っている。意見するつもりがないのか考えているのか、じっとされると間抜けな眼鏡のせいで表情はあいかわらず読みとれない。口に出しながらうなだれた。
「あの人なにがしたいんだかわからない」
母親なのに本当に寂しかったときにはくることもせずなぜこんな時に顔をだしてオレを誘うのだろう。ただでさえ決められないことで、ジレンマを感じているのに追い打ちだ。
「……君の母親なんだろう?」
つぶやくような言葉とともに、鼻眼鏡はすこし首をかしげて問う。オレはそれを瞳だけで一瞥してうなずく。
「そう、だけど。離婚してから会った記憶ないんだよ。いまさら、目の前にでてきて母親面されても困る」
面会だとか、手紙や電話、接点は一切ない。元夫婦のあいだでどういう条件をもって離婚したか、親父に聴く機会も、聴く気もなかったからそのまま過ごしていた。不透明な部分はそのまま、寂しくても我慢できる環境だったし、人よりもやることが多かった分、たいへんだったけどやりがいはあった。なのに、ややこしい自体になって、初めて顔をだし、母親のふりをするその態度がまったく分からない。
「でも、母親なんだよ。君がどう感じていてもさ」
なんで、そう反論しようと口を開いて声にはせずに口を閉じた。もどかしいけどその通りだ。あの人からオレは生まれたのだろうし、親父はあの人と家族になるだけの愛情があった。そしてたぶん、親父は今もあの人をどこか大事に思っている。オレはその親父の気持ちを否定できない。したくない。二人が夫婦になってくれたから、オレがいる。オレは自分の生まれたことを否定したいわけじゃないのだ。
「だけど、けどなんで今なんだよ。ただでさえ、どうするかで迷ってるのに」
「今、その問題があったからじゃないかな?」
鼻眼鏡は両手を広げて、なにも持っていないようなアピールをする。たぶん、概要しか知らない。という前置きがしたいのだろう。その広げた手を両膝に下ろして胡座をかいた膝を握る。おっさんみたいな仕草だった。
「今までは、親父さんがいたから安心して君を任せていけたけど、今回の話はそうじゃないよね。赴任って期間は分からないんだろう?」
「そこは状況次第だっていってた」
「その間、なにかあったとき、自分がどうにかしなきゃって考えるのは親心だと思うよ?」
そうなのだろうか、自然と眉根が寄ってしまうのは、ただ釈然としないのか、自分の考えている母親像とあわない納得できない気持ちがあるからだろうかよくわからない。
「……本当に君のことをどうでもいいって思っているなら、君に会いになんてこない。関係ないんだから」
本当にオレのことをどうでもいいと思っているなら、噂など気にする必要はないし、放っておけばいいはずだ。自分とオレを切り離しているなら自分自身のことだけ考えればいい、別れた男の家族のことなんて関係がないのだ。
「でも、オレは親父と関係を切ったりしたくない。だって、ずっと家族だし、これからだって」
「ちゃんといえば分かるよ」
いやにきっぱりと言い切る鼻眼鏡を覗き込む。オレではなくてあさっての方向を見ているようだった。自分も揉めたことがあるのかもしれない。職を持つのだっていろいろあるだろうし。
「……うん」
「ところでさ、その海外へ行く答えってすぐに決めなきゃいけないの?」
「へ?」
話題がすこし唐突に変わって、変な声が出た。
「いや、なんか今すぐ決めなきゃいけないのかなって。一時的に遊びに行って、気にいったらそっちに移住するとかさ」
一瞬、コップを取り落としそうになった。親父のどうするか。の言葉に答えばかり考えていて、そういう発想が出てこなかった。
「あー……ぜんぜん、考えてなかった。……そっか、そういう答えでもいいのかな」
親父は決めろといっただけだ。決断だけではなくて、方法そのものも自分で決めていいってことなのかな。解らない。決めなさいといわれてどちらか決めなければ行けないのかとずっと思っていた。
「住むところを変えるって、今後の人生変わるから一回で決めることはないと思う」
そういえば、鼻眼鏡は地元の人間でもないのだ。どこからきたか定かではないが、どことなく言葉が重い。実感がこもっているようだった。
「うん。いってみる……なんだろうすっげー力抜けた」
目から鱗が落ちるなんて感覚初めて味わった。考えて迷っていた以上に視野が狭くなっていたのだ。気が抜けた。ジュースを煽るととっくに気が抜けてただ甘ったるい液体だけがのどを通っていった。
「……ありがと。ついこの間知り合ったばっかみたいなのにさ。店閉めてまでつきあってくれて」
鼻眼鏡があからさまに驚くリアクションをしたのに少々むかっときながらも、つっかかるのも恥ずかしく。そのまま流した。鼻眼鏡も驚いたのは半ば本気だったのかツッコミがなかったのも気にせずにゆるゆるとした金髪を掻きあげた。
「学生のときぐらい悩んでおかなきゃね。いいご両親だと思うから」
「……そういや、鼻眼鏡の親ってどんなのなの?」
一瞬、顔を逸らした。それはあんまりにも素早かったので瞬きしたぐあいなのかと思ったぐらいだった。唯一顔で伺える口元がほんのすこし歪む。やばい。地雷を踏んだかもしれない。
「うちの両親は、最悪だな。嫌いではないけど。だから、自分はここに居るんだけどね。君のご両親とは雲泥だな」
なにやら、深い事情があるようだった。掘り下げていいのか、このまま話題を逸らしたほうがいいのか悩む。鼻眼鏡の様子をうかがってみても、表情が読みとれないのでなにを考えているか分からない。
「自分はね、逃げてきたんだよ……まあ、親がすべて悪いというよりは家が」
口がすべるように流れるように言葉を発した鼻眼鏡の口を、甲高いシャッターを叩く音が遮った。一瞬、だれかがあたったのかと思いきやそれは乱暴に叩かれているのだと数度のけたたましい音でわかった。
「っ、なんだ?」
身体を倒して、入り口から店先を覗こうとして、立ちあがった鼻眼鏡の足先でそこはみえなくなった。無言のまま店先に降りるとしばらく入り口の扉前でたたずんでいた。そのあいだも絶え間なくシャッターが叩かれている。ものすごい音で耳を押さえても響いてくる。
ちらりとみえた足先が黒光りする革靴とスーツのスラックスだった。シャッターを乱打するほど急を要した客にしては妙な感じがする。喪服のようなスーツではない。鼻眼鏡はその足下をすこし見てから、シャッターを開けていた。陰っていた店内に光が差し込む。だが、立っているスーツの容貌にオレはすこしびっくりしてしまった。
「深沢、聡……でいいんだよな?」
とはいえ、男のほうも驚いていたようで、なんだか強面のくせに言葉はちょっと弱腰だった。まあ、初対面で人間の顔だと思ったら鼻眼鏡していて笑いを誘う。というのは、どんな強面だって挙動不審になりそうだ。相手が不審なだけに。
きちんとスーツは着込んで、髪型もがっちり決めている。強面なのは眉間に長年刻まれたであろう皺と目がそう印象づける。たぶん、表情を緩めればまだまだ、イケメンといっても通るのじゃないかと思わせる。そんな強面は少々たじろいだものの、年齢なのか培ってきた経験なのか驚いたのは初手だけ物怖じはせず同じ台詞をもう一度鼻眼鏡に向けていた。
「違う……といったら?」
鼻眼鏡がケンカ腰の空気で仁王立ちして口答えした。聡って、前きたお客のおばさんが呼んでいた気がする。だとしたら本当の名前だろう。なんで否定するのかわからない。
「聡さん。なにをいっても無駄です。人を雇って調べました」
強面が呆れたようにため息をついた。丁寧な口調は見るからに強面よりも年下にみえる鼻眼鏡を上に見ていてオレが内心驚いた。どういうことなのだろう。強面に正面きって対峙する鼻眼鏡は妙にりりしい。女相手に右往左往していたのとはまた印象が違う。しばらく鼻眼鏡は強面と無言で見あわせていたが、不意に鼻眼鏡はかけていた眼鏡を外した。
「さすがにバレたか」
顔立ちで判断できたのか、強面はもう一度ため息をついた。オレは店先に乗り出してみたが、鼻眼鏡はすぐに眼鏡をかけなおしてしまった。こちらからでは伺えなかった。なんだか悔しい。
「あの、ですね。社長はカンカンなんですよ。勝手にでていって」
「しゃちょう?」
聞こえてきた言葉におもわず反応してしまった。強面と鼻眼鏡が一斉に店先に顔を出していたオレのほうへ向く。鼻眼鏡はともかく、強面はそのまま怖い。社長という相手がいるなら、どこかの社員なのだろうが、気さくな客商売をやっているようには見えなかった。
「……話は家で聞くよ」
家。社長というのは鼻眼鏡の家族ということになる。こんな怖い顔したいかにもな男を使いに出して迎えにくる家というのは、よっぽどの家だろう。
「帰ってくるんですか」
「連れ戻しにきておいて驚くことないじゃないか」
完全に置いてけぼりなオレに向かって鼻眼鏡が手招きをする。脱ぎ散らかした靴をはいて近寄る。はっきりいって、強面が怖いのでそんなに近づけない。このあいだの不良集団より断然怖い。威圧感がまるで違うのだ。絶対まっとうな仕事はしてないよな。と思わせる。
「君は家に帰りなさい。ほんとに店を閉めるから」
「だ、だいじょうぶなのかよ……」
丁寧な言葉を投げかける強面はそうそう乱暴なことをするようにはみえないが、ガタイからして鼻眼鏡ぐらいなら軽くひしゃげられるような感じがする。そんな不安がどうやら顔に出ていたらしい。なぜか背中に手を置かれる。
「だいじょうぶ。君は帰ってちゃんと自分のことを片づけてきなよ」
「で、でも……」
「戻ってくるし、自分もやっぱり、きちんとしないとね」
なんだか早口でそういうと、最後にめいっぱい背中を叩かれた。そのまま押されるようにして、強面の脇を抜け、店をでる。黒塗り乗用車に慄きながらさらにその車を避けた。
「気をつけろよ?」
「だいじょうぶ~。ねえ。あのさ」
オレのほうに笑いかけながら、傍らの強面になんの警戒心のかけらもない口調で語りかける鼻眼鏡にハラハラしつつ。それを去りながら伺う。
「眼鏡してっていい?」
「いいですけど、社長の前では外すしてくださいよ。どうなっても知りませんからね」
この期に及んでその状況でも眼鏡をするつもりなのかと、背後に聞きながら呆れた。